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2006-05

音環境コンサルタント-齋藤寛です。

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。

突然ですが、良い音楽って何でしょうか。心地よい音楽って何でしょうか。

「やっぱり、心地よいと言えばモーツァルトかな」
「おれは、このヘビメタがたまんねんだ。最高に心地いーぜ」

と、人それぞれですね。

人によって心地よい音楽が違うように、環境によっても最適な音楽はそれぞれ違います。

環境にあった最高の音楽を提供し、その使い方を伝授するのが私の仕事です。

医療の現場では、患者さんを安心させるための音楽、繰り返しの作業が多い職場では飽きさせない音楽、喫茶店では雰囲気のいいジャズやボサノヴァ、クラシックなど。
ただ、実際はといえばないがしろにしているところが多いようです。

私も食事に出かけて、とびきり良いBGMを流しているお店に出会ったことはあまりありません。たいていは、有線放送が流れている程度。
音楽一つで大きく環境を変えることができるのに本当にもったいないですね。

現在、お店のBGMがなんか味気なくて困ってるんだよなというあなた。

ぜひ、このブログを参考にしてお店の雰囲気をより良くしていきましょう。

BGMでお店をブランド化

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。

さて、今日は少し具体的に解説したいと思います。
居心地の良いお店とそうでないお店。何が違うのでしょう。

スタッフの対応、活気、品揃え、価格、ライティングなどいろいろと考えられます。

音楽はどうでしょうか?

「あそこはBGMがよくて、なんかいんだよな」

こう思うお店は、まず間違いなく音楽に気を使っているでしょう。

名前を出すと問題もあるでしょうから伏せておきますが、ある喫茶店での話。

「ここのBGMはとてもいい。有線ではないようだが、何を流しているんだい。」
実は、そこの会社が独自に開発したBGMだったのです。
それが、だんだん話題になりCD単体としても発売するに至ったほどです。

おっといきなりCDデビューかと思いますよね。
大丈夫です。確かにこの例は理想ですが、ちゃんと考えて流していれば既存の音楽で十分ですよ。

音楽というのは無意識の領域に入ってきますから、何も考えていで流しているととても怖いことになります。

ある程度きまった音楽を流すことによって、そのお店のブランド化にも繋がるわけです。

私も、とても居心地の良いお店があります。ビートルズがいつも流れていて、お店の雰囲気ともとてもマッチしています。いいですよ。
次回は、少し音楽の心理学を交えてお話しましょう。

映像と音楽の関係

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。

今日は、少し音楽の心理的なお話をします。
あなたの好きな映画はなんですか?

私は「ロッキー」と「ランボー」です。何度見ても、興奮しますね。

その映画の中で音楽はどのような役割を果たすのでしょうか。

試しに音楽のない「ロッキー」を思い浮かべてみて下さい。

……。

なんとも言えないですね。
間違いなくヒットはしなかったでしょうね。

音楽は映像にとても大きな役割を果たしているのです。

おもしろい実験のお話をしましょう。

あるスポーツの映像(一人だけ出演)に様々なジャンルの音楽を付けてみました。
その後、出演している人に対してどのような印象を持ったかを聞きました。
実験方法の詳細はここでは省略しますが、音楽によって出演している人の性格まで印象が変わったのです。

ヘビメタとジャズを流したのでは、だいぶ印象が変わるでしょう。
簡単に想像がつきますね。

簡単に言うと、ヘビメタの方はヘビメタっぽい性格(?)、ジャズはジャズっぽい性格(?)となるわけです。

それでは、BGMはお店や現場にどのような影響があるのでしょうか。
詳しくみていくとしましょう。

ドライブに最適なBGM

こんにちは。音環境コンサルタントの斎藤 寛です。

今日はとても天気がいいですね。こんな日は外にドライブに出かけたくなります。
やはり欠かせないのが車のBGMですね。

最近はフランスのピアニスト「ディディエ・スキバン」をよく聞きます。
クラシックでもなく、ジャズでもなくとても良い雰囲気のピアニストです。

楽譜も出版されていますので、興味のある人は挑戦してみてください。
私も時々練習していますが、一曲通して弾くのは難しいです。

さて、BGMを選ぶ基準はなんでしょう。
「好きだから」
「海に行くから、ビーチボーイズ」
「トレーニングに行くときはロッキーのテーマかな」

いろいろな理由で選んでいると思いますが、BGMがドライブにどんな影響を与えるのでしょうか。

ここでも、おもしろい実験があります。

同じ景色でも、BGMによって悲しく映ったり、楽しく映ったりするというものです。
音楽を聴くと昔を思い出すということがあると思います。これも同じ原理ですが、音楽の印象というのはとても強烈なのです。
私もシューベルトの「即興曲」を聴くと、雨の日の実家を思い出します。

おそらく、始めてCDを買って聴いた日が雨だったのでしょうね。

恋人を乗せて、ドライブ。音楽には少し気を使ったほうがいいかもしれません。

「おれはヘビメタ(またでた!)が好きだから、大音量でガンガンいくぜ。男の生き様みとれ~」
と言って、チューリップでも見に行ったとしましょう。
印象は強烈でしょうが、もう少しソフトで明るい曲の方がウケが良いかもしれません。
恋人は「チューリップ」=「ヘビメタ」となることでしょうね。

サウンドスケープとは

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。

そうそう、前回紹介した「ディディエ・スキバン」ですが、
実は近くの本屋さんでかかっていたBGMでした。

はじめて入った本屋さんだったのですが、BGMが気になって仕方がなく、店員さんに聞いた次第です。
早速、その日のうちにCDを手に入れていました。

それからは、BGMにもひそかに期待してその本屋さんには通っています。
毎回行くたびに、良い音楽ばかり流れていて、立ち読みがはかどります!

おそらく、多くのお客さんが満足しているはずですよ。BGMをうまく使った良い例だと思います。
店員さんに聞いたのはそれっきりですけどね。

今日は、天気がいいついでに自転車で一回りしてきました。

「サウンドスケープ」という言葉を聞いたことがありますか。
日本語では「音の風景」と訳されることが多いようです。

音の環境を自然科学や人文科学など様々な側面から総合的に捉える概念です。
少し難しいでしょうから、実例をあげましょう。

私のうちの周りは田んぼばかりで、とても静かなところです。
普段はほとんど車ですから、今日はいろいろな音の発見がありました。

夕方になって出掛けたのですが、丁度かえるの大合唱が始まっていました。
音量で言えばとてもうるさいはずなのに、耳に心地よい音でした。

風で、擦れる木々の音。耳に流れる空気の流れ。日頃、忘れていた感覚を取り戻しました。
音と環境をうまく融合してすばらしい情景が広がっていました。

「サウンド・スケープ」とはこのような「音の風景」を言います。

次回は、「サウンド・スケープ」を意図的に作り上げる話をしましょう。
「サウンドデザイン」いうこともあります。

BGMや音楽で困ったことや質問等ありましたら、コメント欄からお書きください。
それでは、また。

マスキング現象

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
朝起きると、外も見ないのに天気がわかることがありませんか。
何だか、今日はくもりっぽいからもうちょっと寝ようとか、
おっ、今日は晴れてるなとか無意識にわかるときがあるように思います。
雨の時は雨音でわかるとは思いますが、不思議な感じですよね。
あっ、これって特別音楽の話に結びつけようとは思ってません。
すいません……。
「サウンド・スケープ」の続きでしたね。
情緒あるかえるの鳴き声、静かな雨音など耳に心地よい音もあります。
しかし、街中には車の騒音やサイレン、信号機の音など人工のあまり心地よいとは思えない音も多く存在します。
ある町ではそれらの音をうまく消す対策を考えているところもあるようです。
「マスキング」です。
ある音を別の音で消してしまうことです。周波数が近ければ近いほど効果が高いと言われています。
おおっと、突然難しい話になりました。でも、身近にも毎日起こっているんですよ。
例えば、音楽を聴いている時にドライヤーをかけるとベース付近の音だけ聞こえたりしませんか。これです。
周波数というのはHz(ヘルツ)といい、音の高低を表す単位です。ピアノでいうと、真ん中のラが440Hz、一番低い音が27.5Hz、一番高い音が4096Hzです。
何となく、想像がついたでしょうか。
そう、この現象を利用すれば車の騒音も少しは静かに感じるわけです。
車の騒音はだいたい、1000Hzくらい。
木々の擦れる音もだいたいそのくらいと言われています。
風が強い地域にうまくすれば、騒音が減少し、自然のサウンドデザインが完成するかもしれません。
お店や、職場でも利用できそうですね。
「あの上司いつもうるさいから、マスキングして。」
おお、そうきましたか。まあ、上司の話はちゃんと聞くとしましょうよ。
それでは、今回はこのへんで。
音楽で何か困ったこと、質問がありましたらコメント欄からお書きください。

周波数のおもしろい話

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
その後、上司のマスキングは順調ですか。
前回、周波数の話が出たので、今日はちょっと小話をします。
人間の聞き取れる周波数は20Hzから20000Hzくらいです。
ピアノの一番低い音は27.5Hzですから、低くて聞き取れない音というは体験できそうです。
シンセサイザーをお持ちで、オクターブ調節がついているものでしたら最大まで低くすればピアノの最低音よりも下げられるはずです。
試しにやってみると、確かに低すぎて聴こえなくなる領域があります。
おもしろいのでやってみてください。不思議な感覚です。
電話は全ての音を通すわけではありません。
ピアノの最高音は聞こえません。
電話は、4000Hzまでしか聴こえませんので4096Hzの最高音は聴こえません。
あと、スズムシの泣き声も聴こえないですよ。
「彼女と電話すると、聴こえない時があるんですが、あいつ4000Hz以上の声でわめいていたのか。」
いや、ただ電話が壊れているだけだと思います。
女性の声は2000Hzくらいですから。
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それでは、また。

BGMの音量

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
どうですか、周囲の音には敏感になってきましたか。
「音」に携わっている私でも、毎日注意していないと、全ての音に気を配るなんてことはないですけどね。
時々、そういった感覚を持つと新鮮になれるかもしれません。
また、意識することによって音楽の選び方にも良い結果が出てくると思います。
今日は、ある喫茶店に行きました。
午後の4時くらいで、店内は閑散としていました。
お店は大通りに面しており、車の騒音も気になります。
周りにお客さんもいなかったので、スタッフのおしゃべり声も気になりました。
BGMはというと……
ほとんど聴こえません。
もったいないですよね。
もう少し、音量をあげるだけでも違ったと思います。
もちろん、うるさすぎるのは厳禁ですが静か過ぎるのも嫌なものなのです。
学校の教室でみんながガヤガヤお喋りしていて、なんかのタイミングで一瞬静かになる時がありますよね。
「あー、あるある。」
ありがとうございます。
あれって、なんか嫌ですよね。適当に音があったほうが喋りやすい。
だから、BGMの音量には気を使わなくてはなりません。
適度な音量感覚を身に付けるようにしましょう。
そうそう、車で音楽を聴く人は多いと思いますがあまり大音量にするのはお奨めできません。
人間は、大きい音に慣れると耳が悪くなります。中毒みたいなものです。
あえて、小さい音で聴いてみてください。10分もすれば大きい音とそれほど変わらず楽しめるはずです。
耳の感覚は常に養いたいものですね。
それでは、このへんで。

音と環境はいつもセットで考えましょう

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
車のBGMは少し小さくしてみましたか。
意外と大丈夫、聴けるもんだなあと思って頂けたら幸いです。
BGMを選ぶ時は絶対的な音楽の良さだけは選べません。
音と環境は常にセットで考えなくてはなりません。
昨日「マスキング」のところで、木々の擦れ合う音の話をしました。
木々の擦れ合う音の成分を見てみるとホワイトノイズととても近いのです。
ですから、ただ録音した木々の擦れ合う音を聴けばとてもではないですが心地よいものとは感じられません。
ところが、映像とセットで、もしくは実際に山に行って聴けばとても癒される音に変身するのです。
音楽が映像に与える影響に触れましたが、今回は映像が音楽を助ける例をあげました。
音だけは心地よい音環境は生まれません。
五感を使った音環境を構築したいものですね。
今日は少し雨模様ですので、シューベルトの「即興曲」聴いてみようと思います。
それでは、また。

音感覚トレーニング その1

こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
今日は、耳の感性を鍛える話をしましょう。
現代の音環境ではどこに行っても何かしら耳に入ってきます。
耳はそもそも蓋ができませんから、聴きたい音とそうでない音を意識的に聞き分けることができます。
というよりも、全ての音がいっぺんに意識世界の中に入ってきたらどうなってしまうでしょうか。
考えるだけでも、疲れますね。
何か、好きなロックのCDを聴いてみてください。ボーカルとドラムとベースとギターとそれぞれ、そのパートに集中すれば別々に聴き取れますよね。
意外とうまくいくはずです。
それを、自然界でやってみてください。
もっと集中しないとだめですよ。それだけに終わった後は結構疲れます。(結局疲れるのかい、というツッコミはなしですよ)
まず、何も聴こえない環境を作り出して下さい。
何も聴こえないというとあとからの私の話と矛盾しますので、「聴こえないと思う環境」にしましょう。
そうですね、できるなら夜の山奥か防音設備の整った部屋か。
難しいですか。まあ、話だけでも聞いて下さい。想像でもいいですよ。
何か聴こえますか。
「何も聴こえない環境だっつーの」
失礼しました。でも、「何も聞こえない環境」はないのですよ。
よーく耳を澄ませてみてください。
自分が呼吸する音、心臓が脈を打つ音、そして耳を流れる血液の音。
これが聴こえたらそうとう集中したはずです。
疲れましたか。
音に対して、すごく良い感覚を持ってきたことでしょう。
現代のストレス社会の中ではなかなか体験できません。
時々やってみてくださいね。
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それでは、次回は音感覚トレーニング第二弾です。

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