そのカフェは50~60坪程度の小さなお店。
サンドウィッチと自家焙煎コーヒーが自慢の小さなカフェです。
私の知り合いが経営しているお店なのですがお客さんの意見でこんなものが。
そのお店ではテーブルにアンケート用紙が置いてあります。
項目はよくある内容。
・スタッフの対応はいかがですか?
・料理のスピードは遅くないですか?
・値段はどうですか……などなど
そして、「その他にご意見がありましたらお書き下さい」のところに
「会話が聞こえるくらい、隣と近い」
という意見がありました。
確かに、近いです。
それほど広くない店内にできるだけ席を設けたい、そんな感じでした。
オーナーに話を聞くと、
「土日は満席になるし、席は抜きたくない。売上げは減らしたくないからね。」
とのこと。
なかなか、わがままなオーナーです。
続けてオーナーが、
「少し経費はかかるけど、パーテーションやブラインドを使って
仕切りを作ってみるよ。」
決して、よくはない売上げ。
平日は満席になることもなく、苦情もない。
土日のランチだけちょっときつい感じなのです。
私は言いました、
「正直、その経費はバカにならないでしょう?
ちょっとこの有線いじっていい?」
このカフェ、音楽好きのオーナーとあって有線は使ってるんですね。
私は分かっていました。
その程度の会話ならBGMでちょっとは軽減できると。
続けてアドバイスをしました。
「オーナー、人の声は男性で110~150Hz、女性で220~270Hzだ。
ただ、これは基本周波数であって実際はもっと高い…………。」
オーナー、少し興味を持ち始めた様子。
「周波数とかよくわからないけど、おもしろそうだね。」
「周波数スペクトルっていうのがあって、人の声とピアノのグラフって
似てるんだよ。だから、この店の雰囲気を崩さない……そう、えっと、
ジャズピアノってメニューがあるね、これを少し大きめの音量で流して
みたらいいよ。」
有線のプログラムにはなぜかお金を掛けているようで、
ジャズの中でも細かく選択できるコースでした。
「マスキングという現象があるんだけど、これで少しは隣の会話が
気にならなくなるよ。ブライド買うよりまずはBGMで実験してみて。」
最後に、そうアドバイスしてお店を後にしました。
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次の土日を乗り切ると、オーナーからこんな電話が。
「齋藤さん、すごいよ。確かに、会話が前よりも気ならなくなった。
うちのテーブルは小さいから自分たちの会話は普通に聞こえるし。
それに加えて、BGMの雰囲気がいいとほめられたよ。」
よかったですね。
BGMの効果はこんなところにも使えるのです。
特に、小さな飲食店ではその効果はてきめんです。
お試しください。