運動していないのに音楽を聴くだけで運動能力が19%アップした!
photo © 2012 Hometown Beauty , Flickr
好きな音楽を聴くだけで、運動能力がアップしなんと心臓病の症状も飛躍的に良くなったという実験結果が発表されました。
それはセルビアのニス大学でのとある実験。
心臓病患者74名を3つのグループに分けました。
1グループ → 3週間毎日運動
2グループ → 運動プラス毎日30分音楽を聴く
3グループ → 音楽だけを聴く
すると、予想通り2グループの運動プラス音楽を聴いたグループが心機能の改善と運動能力の両方がアップしたのです。
ここで大事なポイントが二つ。
運動だけしていた1グループは「運動だけの改善」にとどまったこと。
音楽だけ聴いていた人も運動能力が19%アップしたということ。
音楽を聴くことの効果は今まで様々な実験が行われています。
特に、運動能力との関係は強い結びつきがあることが分かっています。
運動をしたときと音楽を聴いたときに共通項として小脳が反応します。小脳は運動を司る部位として知られていますが、ここが音楽を聴くことでも反応する。
つまり、音楽を聴くことが運動している状態に近い脳を作り出しているのかもしれません。
スポート選手が本番の前に音楽を聴くことがよく見る場面ですが、単に気分を盛り上げるという効果だけでなく「実際に心拍数を上昇させる」ことで、本番に近い身体の状態を作り出しているのです。
今回の実験では音楽の効果にフォーカスされていますが、「運動と音楽」の組み合わせのときに一番効果が出ていることから相性の良い二つの行動を組み合わせることが大事なポイントのようです。
参照先:「運動以上の効果も?!好きな音楽を聴くと心臓が強くなるとの調査結果」
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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