音を聴き取るのが苦手な方向とは その2
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
昨日の続きですね。
なぜ、人間は上や下からの音だと反応が鈍いのか。
鈍いというか、どこから鳴っているのか分かりづらいということですね。
どこから音が鳴っているのかを判断する基準というのはこうです。
単純に右耳と左耳に届く時間の差によって「あっ右からだ」とか「左からだ」とか分かるわけです。
右側から音が鳴っているということは、わずかですが右耳の方が早く音が届きます。
少し遅れて左耳に届くわけです。
これを瞬時に脳が判断しているわけなのです。
前方、後方の区別は不思議なことに先天的に備わっているのだそうです。
後ろから来た音は後ろと分かります。
危険を回避する機能は不思議と備わっているのです。
人間は水平方向の音像定位は比較的得意です。
マンションの上から声を掛けられても、「えっどこどこ」となる感じわかりますよね?
サラウンドシステムをとってみても5.1ch、6.1ch、7.1ch、8.1ch、9.1chといったいどこまで続くかはわかりませんが、スピーカーの配置は水平方向です。
水平方向だと、敏感に反応できるためより臨場感が増すのでしょう。
音響システムにも何気なく、活かされているのですね。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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