BGMの心理学ブログ
- 2009-10-14 (水)
- 音楽と感情

フェルモンド齋藤です。
モーツァルト効果という言葉はおそらくこのブログの読者なら、
ご存じでしょう。
モーツァルトの音楽を聴くと、頭が良くなったり、病気が治ったりするという
アレです。
人間だけでなく、モーツァルトで育てたワインや野菜なんかも
話題になりました。
そもそもモーツァルト効果はなぜ、こんなにも話題になったのか。
それは、1993年にアメリカのラウシャーらが行った研究が、
イギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載されたのが始まりです。
実際にどのような実験だったかというと、
36人の学生にモーツァルトの曲を聴かせて、その後IQテストをするという
ものでした。
その結果、実際に8~9ポイント上昇したため、大騒ぎになったのです。
その後、他の科学者によって追試がされたり、
それにラウシャーが反論して、再実験が行われたりと、
物議を醸し出しました。
最終的には1999年に再びネイチャー誌にて、メタ分析という方法で、
これまでのモーツァルト実験の検証が行われ、モーツァルト特有の
効果は認められないという結論になりました。
それでも、まだまだモーツァルト効果やモーツァルト療法に、
強くこだわりをもっている方たちもいるようです。
私はの意見はこうです。
「モーツァルトに限ったことではない」。
つまり、音楽には確実に人の感情を動かし、意志決定や思考回路に
影響を与えるわけですが、それはモーツァルトだけに限ったことではない
ということです。
自分が心を動かされるような音楽に触れたとき、モーツァルトでなくとも、
その効果を感じることはできるはずです。
モーツァルトのみにこだわった結果があのような、論争になったのだと思います。
ちなみに、そのときに使われたモーツァルトの曲は、
「2台のピアノのためのソナタ K448」です。
この曲は、当時ベストセラーにもなったそうです。
クラシックでは異例だったとか。
音源を探していたら、なんとペライラとルプゥーの演奏が
見つかりました。
もう少しで、のだめの映像になるところでした。
これで、IQが上がるかな。(違うか)
Mozart Sonata for Two Pianos in D, K. 448; 1st movement; Perahia & Lupu
- *今日のヒトコト*
- なんだかんだ言っても、天才の曲です。すばらしい!
- Comments: 2
- 2009-10-13 (火)
- 音楽と感情

こんにちは。
フェルモンド齋藤です。
音楽と言語の共通点とはなんでしょう。
ダーウィンは、
「話をするときのリズムや調子は、それ以前に発達した音楽的な能力から生じたものだと考えなければならない」
と、言っており言語は音楽から生まれたと考えました。
言語は、意味を持ちそれらの情報を伝えることができます。
かたや音楽は、感情や情報を伝えるという点では同じですが、
具体性に欠けます。
音楽のすごいところは、ポリフォニーといって複数の旋律や和音などを
奏でることができ、私たちはその響きを理解したり、処理したりできます。
言語では、聖徳太子でもない限り、同時に複数の会話を理解することは
不可能です。
音楽は具体的な言葉を持ちませんが、
その複雑さや情報量の多さは計りしれません。
具体的な言葉がない割には、「文法」はしっかりしています。
調性、和音進行、対位法、転調、など音楽には様々な「文法」が
存在し、そのお陰で音楽として認識することができます。
なんだか、音楽って不思議なものですね。
あいまいなんだか、複雑なんだか。
何も伝わらないのか、それとも言葉にはない多くの感情が
伝わるのか。
ちなみに、言語は脳のどこが使われているかということは
ほぼ分かっていますが、音楽に関しては、はっきりとは
分かっていません。
分かっていないというよりも、「かなり多くの部分を使う」というのが
今の結論です。
音楽は右脳なんて簡単に言いますが、
実はそうではなく、聴き方によっては左脳優位にもなりますし、
感情を左右する場所は、扁桃体だったりと、それはもう
あらゆるところを総動員して、音楽への反応が処理されています。
このブログでは徐々に、音楽と脳、感情について解き明かしていくと
しましょう。
それでは。
- *今日のヒトコト*
- 音楽家は左脳で聴く人が多い
- Comments: 2
- 2009-10-12 (月)
- 音楽と感情

こんにちは。
フェルモンド齋藤です。
モーツァルト効果というのは、今では「モーツァルトに限ったことではない」ということで、
否定されていますが、音楽が植物や動物、人間に何らかの影響を及ぼすということは
間違いありません。
特に、植物は気の流れを敏感に反映しているように思います。
家の中の雰囲気が悪かったり、病気になったりすると途端に植物が
枯れたりします。
悪い気を吸ってくれているのだそう。
なかなか、頼もしいですね。
音楽にも同様の効果があります。
淀んでいる空気を一瞬にして変えてしまう、そんな魔法が備わっているのです。
音が空気の振動ですから、そもそも当たり前の話なのですが、
あまり意識はされません。
ちょっと部屋の空気が悪いなと思ったら、窓を開けて極上の音楽を流してみましょう。
植物も人も生き生きしてきますよ。
あなたの部屋の植物は大丈夫ですか?
- *今日のヒトコト*
- 枯れた植物には感謝しよう
- Comments: 2
- 2009-10-07 (水)
- つれづれ日記

BGMの心理学の読者から、こんな質問をいただきました。
「ホームページを作ろうとしているのですが、アクセスすると音楽が鳴るようにしたいんです。
でも、勝手に鳴るのは失礼でしょうか?」
自分のサイトやブログで音楽を再生できるようにしたいという方はかなり多いでしょう。
しかし、それはよく注意して作り込む必要があります。
上の質問に答えるならば、
「勝手に音が鳴るサイトはやめてください」
です。
なぜか。
テレビと違ってWebサイトというのは能動的な行為になります。
調べ物があったり、ブログを投稿したり、mixiのメッセージをチェックしたり。
あくまで、能動的。自分の世界です。
でも、テレビは受動的。
向こうが発信してくる情報を受け入れていくという流れになります。
ここが大きな違いです。
テレビであれば、受動的ですからどんな音楽が流れようと、
まあ、一応受け入れます。
いきなり、「消音」にはしないでしょう。
一方、インターネットをするときは自分が自由に操作することが
でき、能動的な行為になります。
その、自分の世界のところにいきなり無断で、音楽が鳴り始めると
どう感じるか。
ほとんどの人が、「拒否反応」を起こします。
最悪は、閉じる。
友達の車に乗っているときには、その友達がかける音楽を普通に受け入れることが
できるのに、自分の車で誰かに聴きたくもないCDをかけられると違和感を感じるのと
似ています。
そもそも、インターネットは標準の状態が「無音」ですので、
なおさら、邪魔された感じがしてしまうのですね。
マナーとしては、必ず自分で再生ボタンを押して再生できること。
それから、ボリューム調整、消音ボタン等がついていること。
これは最低限守っていただきたいと思います。
その上で、自分の情報を発信すれば音や音楽は強いメッセージとなるはずです。
このブログでも、そのうちオーディオセミナーなるもの始めてもいいかもしれませんね。
それでは。
- *今日のヒトコト*
- 私が主宰する音色塾のサイトを参考にしてみてください
- Comments: 0
- 2009-10-07 (水)
- 音楽と感情

こんにちは。
フェルモンド齋藤です。
心理的にしっくりくる音楽というのは、状況によって異なります。
同じ人でも、時間と場所、それから「何をしているか」によって、聴きたい音楽は違ってきます。
人間は、音楽の複雑さと行動や思考の複雑さが脳を占領し合ってしまうため、
複雑な作業をしているときは、比較的簡単な音楽を聴くことでバランスを保ちます。
このことは、1976年のコネチニとサージェントの実験からも実証されています。
一つおもしろい事例を出しましょう。
それは、渋滞にはまったときです。
多くの人が、オーディオのボリュームを無意識に下げますね。
あれは、渋滞という状態が普段よりも脳の処理能力をより使うので、自然と音楽からの刺激を
下げてバランスを保っているわけです。
無意識の行動はこんな、メカニズムになっているのですね。
この実験は、さらに説得力を増すために「カーゲーム」でも試されました。
覚醒的な音楽と非覚醒的な音楽の二種類を聴いて、どちらがよりラップタイムが速いかを
計測しました。
その結果、覚醒的な音楽(複雑)はラップタイムが遅くなりました。
渋滞のメカニズムと同じですね。
これには性差もありそうです。
男は、複数の作業を平行して行うよりも、一つのことに集中して取り組むのが得意です。
逆に女性は、料理をしながら、子どもをあやしたり、メールをしたり、洗濯をしたりと平行して作業を
行うのが得意ですね。
男性は、複雑な作業をしているときにはあまり複雑な音楽は聴かない方がよさそうです。
- *今日のヒトコト*
- バッハのフーガは集中できるのになぁ
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