- 2006-05-30 (火) 18:57
- 視覚と聴覚
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
音楽を聴くときに、演奏者の意図はどのくらい伝わっているのでしょうか。
いつもは、聴く側からの話が多かったので今日は演奏者側からの話をしましょう。
ここでは、ピアノソロのコンサートに限定しましょう。
そのほうが分かり易いでしょうから。
演奏者は少なからず、聴衆に伝えたい感情があるはずです。
悲しさ、うれしさ、喜び、怒り、驚き、などさまざまでしょう。
これらの感情をより伝える為には演奏者は工夫を凝らします。
その一つに、体の動きがあります。
体を動かして、喜びの曲はより喜びを強調して演奏するのです。
表情も喜びの表情となるでしょう。
聴く側は演奏者に動きが全く無い演奏と、動きがある演奏とでは捉え方が変わってきます。
ピアノソロのような、極めて注目しやすい状況では体の動きや表情は大きく影響を与えます。
演奏者に、悲しみを表現して悲しい表情で演奏してもらった場合はほぼその感情が伝わります。
面白いのは、演奏自体は喜びを表現したものでも、体や表情が悲しみに満ちていると聴衆は悲しい印象が強くなるのです。
聴衆が音楽経験豊富な人だと、純粋に音で判断する傾向もありますが概ね演奏者の動きにだまされてしまうようです。
これは演奏に限らず、人と話をするときも同じです。
いつも笑顔でいる人はそれだけで、モテるものです。
人間の感覚というのは当てになりませんね。
それでは、また。
