音楽と言語の共通点
こんにちは。
フェルモンド齋藤です。
音楽と言語の共通点とはなんでしょう。
ダーウィンは、
「話をするときのリズムや調子は、それ以前に発達した音楽的な能力から生じたものだと考えなければならない」
と、言っており言語は音楽から生まれたと考えました。
言語は、意味を持ちそれらの情報を伝えることができます。
かたや音楽は、感情や情報を伝えるという点では同じですが、
具体性に欠けます。
音楽のすごいところは、ポリフォニーといって複数の旋律や和音などを
奏でることができ、私たちはその響きを理解したり、処理したりできます。
言語では、聖徳太子でもない限り、同時に複数の会話を理解することは
不可能です。
音楽は具体的な言葉を持ちませんが、
その複雑さや情報量の多さは計りしれません。
具体的な言葉がない割には、「文法」はしっかりしています。
調性、和音進行、対位法、転調、など音楽には様々な「文法」が
存在し、そのお陰で音楽として認識することができます。
なんだか、音楽って不思議なものですね。
あいまいなんだか、複雑なんだか。
何も伝わらないのか、それとも言葉にはない多くの感情が
伝わるのか。
ちなみに、言語は脳のどこが使われているかということは
ほぼ分かっていますが、音楽に関しては、はっきりとは
分かっていません。
分かっていないというよりも、「かなり多くの部分を使う」というのが
今の結論です。
音楽は右脳なんて簡単に言いますが、
実はそうではなく、聴き方によっては左脳優位にもなりますし、
感情を左右する場所は、扁桃体だったりと、それはもう
あらゆるところを総動員して、音楽への反応が処理されています。
このブログでは徐々に、音楽と脳、感情について解き明かしていくと
しましょう。
それでは。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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中村さま
まったく私も同感です。
音楽療法は間違いなく今後注目を集める分野だと思っています。
今後とも、意見交換よろしくお願いします。