震災からよみがえったいわきの中学校のグランドピアノ
音を響かせる時を静かに待つグランドピアノ Photo by 小林 努
<東日本大震災>いわきの中学校、よみがえったピアノ 毎日新聞記事より
東日本大震災から4ヶ月が経ちました。まだまだ、がれきの撤去は進まないところもあり、数ヶ月経った今も被災地の方の苦労はまだまだ続いています。今日のニュースの中である記事に目が止まりました。
ここから引用
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歌声よ、もう一度響け--。
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた福島県いわき市立豊間中学校(桐生由久子校長、生徒数114人)の体育館中央に、1台のグランドピアノが置かれている。5月初旬、体育館を片づけた自衛隊が表面を磨きあげ、置いていったものだ。
ピアノ内部には数センチの砂がたまり、さびついてはいたが、音は出た。5月22日に教職員、PTA、卒業生、ボランティアら約400人が校舎を清掃した後、みんなでピアノを囲み、涙を流しながら校歌を歌ったという。
震災のあった3月11日、卒業式が行われた体育館は津波で1階の外壁が破壊され、時計は3時28分で止まったままだ。
現在、近隣の中学で授業を受ける生徒の半数は自宅以外から通学している。「ずっと豊間中が続いてほしい」と語る桐生校長。このピアノの伴奏で生徒の歌声が再び体育館に響き渡る日が来るだろうか。【本橋由紀】
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大変な生活が続いていると思いますが、ピアノが奏でる音楽が心の癒やしと元気の源になることを願っています。がれきの撤去作業の中、1台のグランドピアノの砂を取り除き、演奏ができるまで磨き上げていった自衛隊の方々にも頭が下がります。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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