- 2006-05-20 (土) 13:46
- 音と聴覚の不思議
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
映画にはよく行きますか。
映画館のサウンドシステムは、それはすばらしいものが多く、映画の臨場感をより高める役割を果たしています。
私も、あんなシステムが家にあったらなあと思いますよ。
あの、映画館の音。実際はどこから音が鳴っているかすぐに分かりますか。
じっと耳をこらせば、後ろから聴こえたり、横から聴こえたりするのがわかるでしょう。
ただ、何も考えずに映画を観ている時は何だか画面と一体化して聴こえてくる感覚になりませんか。
音がどこから鳴っているのかを認識することを「音像定位」といいます。
この「音像定位」。視覚情報が加わると、視覚に引き寄せられる性質をもっているのです。
人と話すときも、微妙な唇の動きや表情の変化など無意識のうちに読み取って、視覚と聴覚の両方の情報を合わせて、脳は判断するのです。
ですから、自然と視覚情報のあるところから聴こえるように感じるのでしょうね。
映画のサラウンドシステムはうまくそのあたりをコントロールしているのです。
視覚に引き寄せられるからと言って、正面からのサウンドだったらそれはそれで味気ないものになるのですが。
通常、「共鳴現象」に代表されるように、「聴覚優位」なことが多いですが、この「音像定位」に関しては視覚に引き寄せられるという結果が出ています。
覚えておいて下さいね。
それでは、また。
