大きい音、小さい音 ~文脈効果~
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
今日も音量の話です。
前回は、音量に耳が慣れるという話でした。
今回は、もっと短時間での耳の錯覚についてです。
メロディーを知覚する時は、前後の音の高さを相対的に捉えて認識しています。
先行する音を記憶しながら、メロディーとして認識していくわけです。
このことは音量にもいえるのです。
どういうことでしょう。
簡単に言うと、ある音の音量を認識するときには先行する音の音量が大きく関わっているということです。
ある曲を段々大きくしていった場合と段々小さくしていった場合では、数値では同じ音量であっても段々大きくしていったほうが大きいなと感じるのです。
これを「文脈効果」といっています。
まあ、細かい専門用語ですので無理には覚えなくてもいいですよ。
最初に小さな音で聴いていると、少し大きくても「大きい」と感じ、はじめから大きい音で聴いているとそんなに小さな音じゃなくても「小さいな」と感じるのです。
人間は物事を相対的に捉える習性があるようです。
この「文脈効果」ですがピアニストはそのことを意識的には無意識的にか、実際の演奏でも利用しているのです。
一つ実験を紹介します。
ルービンシュタインをはじめ計6人のピアニストに実験をしました。
ショパンのノクターンの一部からおもしろい事例が発見されました。
f(フォルテ)からp(ピアノ)になるときのp(ピアノ)の音量と、p(ピアノ)からpp(ピアニッシモ)になるときのp(ピアノ)では後者のほうが大きく演奏しています。
これは、先行音を大きくすることによって次の音がより小さく感じることを経験からわかっていたのでしょう。
これを応用して、何かお願い事をするときは、はじめは大げさなお願いをして断られたら本来お願いしたいことをお願いすれば相手ものんでくれるかもしれませんね。
それでは、また。
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ブレーンの中に青山デザイン会議という各分野の専門家が集まって鼎談するというコーナーがあります。
先週に続いて、ヤマハの人気コラム「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に第二弾の記事が掲載されました。
ヤマハの人気コラム「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」にフェルモンド齋藤の記事が掲載されました。昨年の夏にも三回シリーズでしたが、今回も新年最初から三回の特集です。ありがたい限りですね。今回のテーマは「音楽と恋愛はなぜドキドキするのか」です。
USENさんには何度か専門誌に情報提供をさせていただいておりますが、今回はその中でも最大部数を誇る「WithMusic」で執筆をさせていただきました。
さて、新年最初はブレーンの青山デザイン会議から。その一コーナーに「青山デザイン会議」というたいへんおもしろい企画があるのですが、2月発売のブレーンに私が出演することになりました。
今年は出版という幸運に恵まれ、その後取材も多くいただき本当に感謝の年でした。このブログやメルマガからも多くの暖かい言葉をいただき本当にありがとうございます。音楽は人生を明るく幸せにする力があると信じてこれからも音楽の素晴らしさ、それを理解できる人間の才能と可能性をお伝えできればと思っています。
先日、雑誌プレジデントから取材を受けました。
モーツァルトを聴かせると野菜が美味しくなるとか、牛の乳が出まくったとかという話はよく聞きます。真偽のほどは別として、音楽が空気の振動を通じで別の物質に変化をもたらす可能性はなかなか面白いと思っています。
サティと聞くとどんなイメージが思い浮かぶでしょうか。
音楽のジャンルの中でも一般的に多くの人が聴いていて人気があるのがロックやポップスです。