耳も慣れる ~音量に気をつけて~
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
寝るときは真っ暗にして寝ますか。
それとも、オレンジの小さいのをつけて置きますか。
はたまた、朝までつけっぱなしでしょうか。
私は、真っ暗にして寝ることが多いです。
でも、真っ暗が好きというより、真っ暗にしても時間が経つとうっすら見えるあの感覚が好きなのです。
子供の頃は、真っ暗が嫌で「明るくして」とよく言ったものでした。
「じき、目が慣れるから」
今では、それを楽しめるようになりました。
目が慣れるという感覚、誰でも持っていると思います。
では、耳は。
あるんですね、耳にも「慣れる」という感覚があるのです。
車で音楽を聴くとき、5分おきか10分おきにボリュームを大きくしてみてください。
結構いけるでしょう。
大きな音が好きな人はだんだん大きくするとかなり平気なはずです。
でも、耳が悪くなるのでほどほどにしてくださいね。
では、小さい方は。
これも、慣れるんですね。
最初は少し小さいくらいからはじめて、耳を澄ますぐらいまでおとしてください。
ゆっくりやればやるほど、効果がわかると思います。
耳も慣れるのですね。
絶対的なボリュームの数値ではなくて、その時々の感覚の音量というのがあるのです。
今日行ったお店では、BGMが少し大きいかなと感じるも、
「なかなか、BGMにも気を使っていてよさそうだ。」
と思っていました。
しかし、20分経ってもBGMが耳につくようになり、
次第に「少しうるさいかなあ」と感じるようになりました。
仕事柄、多少神経質に聴いてはいますがあまりにもボリュームが大きかったようです。
慣れませんでした。
お客さんの滞在時間を考慮に入れて、ボリュームを考えることも大切です。
ボリュームを決めるときは、パッっとかけて「おっ、いいな」ではなくて、
最低でも、10分くらいはその場で聴いてみましょう。
きっと、最適な音量が見つかるはずです。
そうそう、寝るときは一気に暗くするのではなく、段々と暗くしていくとグッスリ眠れるそうですよ。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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