- 2006-06-03 (土) 0:07
- 個人的な趣味
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤寛です。
私は、音楽を聴いて集中力を高めるということをよくやります。
シーンとしているより音楽があったほうが集中できるのですね。
執筆や勉強など集中しないといけない状況で、必ず聴く曲があります。
それは、
バッハの「フーガの技法」です。
この「フーガの技法」はバッハ最後の作品で音楽史上例をみない高度な技術を用いて作曲されたクラシック音楽最高の一曲と言われています。
「フーガ」とはある主題を何度も何度も繰り返し、複数の声部が複雑に絡み合ってできているとても高度な作曲技法です。
なんだか、この曲を聴いていると不思議と頭の中が浄化されて驚くほど集中できたものです。
ぜひ、聴いていただきたい一曲です。
実は、この「フーガの技法」は未完に終わっています。バッハの死去により完成されなかったのです。
では、どこの部分で終わっているのか。
この曲の最後のテーマはなんと「B-A-C-H」(バッハ)という音が使われています。
「B-A-C-H」とは「シ♭-ラ-ド-シ」です。
このテーマが用いられた途中でバッハは死去しました。
楽譜の途中にはバッハの次男がこう記しています。
「対位主題にBACHの名が持ち込まれたこのフーガの途中で、作曲者は死去した」
私が保有しているグレングールドのCDでは最後は突然終了します。
なんとも不気味な感じがしますが、死と向き合ったバッハの訴えが伝わってくるような気がします。
このような、歴史に残る大作というのは何か影響を与え続けていくのでしょう。
ちょっとクラシックは……と思っていても、こんなエピソードが頭に入っていると少しは聴く楽しみが増えるかもしれません。
それでは、また。
