サウンドスケープとは
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
そうそう、前回紹介した「ディディエ・スキバン」ですが、
実は近くの本屋さんでかかっていたBGMでした。
はじめて入った本屋さんだったのですが、BGMが気になって仕方がなく、店員さんに聞いた次第です。
早速、その日のうちにCDを手に入れていました。
それからは、BGMにもひそかに期待してその本屋さんには通っています。
毎回行くたびに、良い音楽ばかり流れていて、立ち読みがはかどります!
おそらく、多くのお客さんが満足しているはずですよ。BGMをうまく使った良い例だと思います。
店員さんに聞いたのはそれっきりですけどね。
今日は、天気がいいついでに自転車で一回りしてきました。
「サウンドスケープ」という言葉を聞いたことがありますか。
日本語では「音の風景」と訳されることが多いようです。
音の環境を自然科学や人文科学など様々な側面から総合的に捉える概念です。
少し難しいでしょうから、実例をあげましょう。
私のうちの周りは田んぼばかりで、とても静かなところです。
普段はほとんど車ですから、今日はいろいろな音の発見がありました。
夕方になって出掛けたのですが、丁度かえるの大合唱が始まっていました。
音量で言えばとてもうるさいはずなのに、耳に心地よい音でした。
風で、擦れる木々の音。耳に流れる空気の流れ。日頃、忘れていた感覚を取り戻しました。
音と環境をうまく融合してすばらしい情景が広がっていました。
「サウンド・スケープ」とはこのような「音の風景」を言います。
次回は、「サウンド・スケープ」を意図的に作り上げる話をしましょう。
「サウンドデザイン」いうこともあります。
BGMや音楽で困ったことや質問等ありましたら、コメント欄からお書きください。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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