田舎の音、都会の音
こんにちは。音環境コンサルタントの齋藤 寛です。
田舎と都会、どちらに住みたいと思いますか。
私は田舎にぜひ住みたいと思います。
なぜか。
音の専門家として、感じて欲しい音は田舎に多いからです。
サウンドスケープという分野で考えた場合、非常に良い環境が整っています。
自然の音にもっともっと耳を傾けて欲しいと思います。
都会には耳障りな騒音の問題も避けては通れません。
人間が多く住んでいる以上、仕方のないことですがそれが人間に心理面にも悪影響を及ぼしていることも否定できないのです。
数年前、「文化騒音」という考え方の批判書が出版されました。
日本人は管理されたいと望む人が多く、それが騒音を引き起こしているというのです。
どういうことかと言うと、例えば電車に忘れ物をしたとします。
その理由は「忘れ物を注意するアナウンスがないから」というのです。
アナウンスとする側も責任を取りたくないから過剰にアナウンスをする。
それが、騒音だという理論です。
少々、極端なお話ですが分からなくもありません。
極端ついでに話しますと、長いこと都会に住んでいると石につまずいて転んだら、
「誰だ、こんなところに石を置いたのは!」
田舎ではまずありえません。
(極端な話ですので、誤解のないよう)
音環境が良くないと、心にも良くないのですよ。
アナウンスの話が出たところで、次回は店内放送についてお話しましょう。
それでは、また。
この記事を書いている人
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新潟大学教育学部芸術学科でピアノ演奏と音楽心理学を専攻。音や音楽が人の感情におよぼす影響について研究する。飲食店やオフィスなど商用BGMに関するコンサルティング、ビジネス書、専門誌への寄稿、医療学会での講演、ラジオ、テレビ、雑誌などメディア露出も多数。BGMアドバイザーとして音楽を提供する企業への協力や、個人向けに音楽心理カウンセリング(音で心を整える)をおこなうなどその活動は多岐に渡る。
著書に「心を動かす音の心理学」がある
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